ディズニープラスで話題のサイコスリラー『ガンニバル』。その独特な世界観を生み出したロケ地がどこなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、供花村のモデル地や撮影が行われた場所を徹底解説!
さらに、監督がこだわったロケーション選定の背景や撮影秘話、訪問時の注意点まで詳しく紹介します。
『ガンニバル』の舞台となったロケ地を巡り、作品の恐怖と美しさをリアルに体験してみましょう。
- 『ガンニバル』のロケ地となった撮影場所の詳細
- 供花村のモデル地や撮影秘話、監督のこだわり
- ロケ地へのアクセス方法と聖地巡礼の際の注意点
「ガンニバル」のメインロケ地はどこ?
ディズニープラスで配信され、多くの視聴者を魅了した『ガンニバル』。
その舞台となった供花村(くげむら)は架空の村ですが、実際に撮影が行われたロケ地は日本各地に点在しています。
監督の片山慎三氏は、「都市部では再現できない、日本の奥地にある秘境のような場所が必要だった」と語っています。
そのため、全国各地の山間部や歴史ある建造物が撮影地として選ばれました。
ここでは、主なロケ地を紹介しながら、それぞれの魅力に迫ります。
供花村のモデル地:三重県熊野市木津呂集落
『ガンニバル』のメイン舞台となる供花村は、三重県熊野市の木津呂(きづろ)集落がモデルになっています。
この地域は北山川の浸食によって形成された特殊な地形を持ち、川に囲まれた島のような集落が特徴です。
この地形が、劇中の村の閉鎖的な雰囲気をリアルに表現するのに大きく貢献しています。
木津呂集落は、「龍穴」とも呼ばれる風水的なパワースポットとしても知られ、古くから神秘的な土地とされてきました。
ただし、現在は一部のエリアが立ち入り禁止となっているため、訪れる際は事前に熊野市観光協会の情報を確認しましょう。
後藤銀の墓が登場したロケ地:長野県入笠牧場
劇中で印象的なシーンのひとつである、後藤銀の墓が登場する場面。
このシーンは、長野県伊那市の入笠(にゅうかさ)牧場で撮影されました。
入笠牧場は、広大な草原と澄んだ空気が特徴の美しい高原エリアで、背景に広がる山々が、ドラマの持つ不気味さと静寂を引き立てています。
ドラマでは、丘の上にポツンと立つ後藤銀の墓が、供花村の闇と歴史を象徴するように描かれました。
実際の入笠牧場は、ハイキングコースとしても人気があり、観光地として訪れる価値のある場所です。
アクセスは中央自動車道「諏訪南IC」から車で約5kmと良好で、比較的行きやすいロケ地の一つです。
洞窟シーンのロケ地:兵庫県明延鉱山探検坑道
『ガンニバル』の中でも特に緊張感のある洞窟のシーン。
この撮影が行われたのは、兵庫県養父市(やぶし)の明延(あけのべ)鉱山探検坑道です。
明延鉱山は、かつて銀や銅の採掘が行われていた鉱山で、現在は一部が観光用の坑道として公開されています。
劇中では、主人公の娘・ましろが洞窟に佇むシーンが印象的に描かれていますが、その冷たい空気や静寂が物語の不気味さを際立たせています。
坑道内は湿度が高く、照明も限られているため、撮影時には特別なライトを使用していたそうです。
見学には事前予約が必要で、訪れる際は「明延鉱山 あけのべ自然学校」に問い合わせてください。
カマのシーンのロケ地:養父市立大庄屋記念館
柳楽優弥さん演じる阿川大悟が、カマで襲われる衝撃的なシーン。
この場面の撮影地となったのは、兵庫県養父市にある養父市立大庄屋記念館です。
この建物は、江戸時代の庄屋屋敷を保存したもので、日本の伝統的な建築が残る貴重な文化財となっています。
撮影では、石垣や木造の母屋、納屋の間の通路が使われており、リアルな生活感と恐怖感を演出するのに最適なロケーションでした。
記念館は一般公開されており、入場料は大人200円、小中学生100円と手頃な価格で見学できます。
アクセスは、JR八鹿(ようか)駅からバスで約20分、小城(こしろ)バス停から徒歩11分と比較的行きやすい場所にあります。
以上が、『ガンニバル』の主なロケ地です。
それぞれの場所が持つ独特の雰囲気が、供花村の不気味さや物語の緊張感を生み出していることがわかります。
次は、「監督が語る『僻地での撮影』のこだわり」について詳しく解説します。
監督が語る「僻地での撮影」のこだわり
『ガンニバル』のロケ地選びには、片山慎三監督の強いこだわりがありました。
村社会の閉鎖感や、日本の奥地に潜む恐怖をリアルに描くために、実際に秘境と呼ばれる場所での撮影が決定しました。
監督は「都会では決して撮れない、日本の奥深い山間部の雰囲気が必要だった」と語り、全国各地をロケハンし、最適な場所を厳選しました。
ここでは、撮影地がどのように選ばれ、どのようなこだわりがあったのかを詳しく見ていきます。
ロケーション選定に5か月を費やした理由
片山監督は、供花村の不気味さを徹底的に表現するために、約5か月間かけて全国の山間部を探索しました。
候補地として挙がったのは、以下の地域です。
- 三重県熊野市(木津呂集落)
- 長野県伊那市(入笠牧場)
- 兵庫県養父市(明延鉱山、大庄屋記念館)
- 山梨県の山間部
- 栃木県の歴史的な集落
最終的に、自然環境、建物の雰囲気、撮影のしやすさなどを総合的に考慮し、現在のロケ地が選ばれました。
「自然が生み出す恐怖」を最大限に活かす撮影手法
監督は、供花村の閉鎖感を強調するために、できる限りセット撮影を避け、現地の風景をそのまま活かすことを重視しました。
特に、以下の点にこだわっています。
- 霧が立ち込める時間帯を狙って撮影
- 夜のシーンは実際の暗闇を利用し、最低限の照明でリアリティを追求
- 村の生活感を出すために、現地の農家の協力を得て撮影
- 本物の廃屋や歴史的建造物をそのまま使用
特に、三重県熊野市の木津呂集落では、川に囲まれた土地が作り出す孤立した雰囲気が、村の閉鎖的な空気感を見事に演出しました。
スタッフとキャストも過酷な環境で撮影
撮影地の多くは、市街地から遠く離れた山間部にあり、スタッフ・キャスト共に過酷な撮影環境を経験しました。
例えば、兵庫県の明延鉱山探検坑道での撮影では、
- 坑道内の気温が10度以下で、湿度も高かったため、防寒対策が必須
- 酸素濃度が低く、体調管理が重要だった
- 照明が制限されるため、手持ちライトを多用した撮影が行われた
また、三重県熊野市の木津呂集落では、
- 山奥にあるため、撮影隊は毎日片道2時間以上かけて移動
- 宿泊施設が限られており、一部のスタッフはキャンプをしながら撮影
- 天候によっては、川の増水でロケ地へ行くことが困難になることもあった
こうした過酷な環境の中での撮影が、ドラマのリアルな緊張感を生み出す要因となりました。
キャストも本気で挑んだ「極限の演技」
主演の柳楽優弥さんは、過酷な環境の中での撮影について、
「供花村の世界に入り込むために、自分も役と一緒に極限状態に身を置く気持ちで臨みました。」
と語っています。
また、吉岡里帆さんも、
「ロケ地の雰囲気があまりにもリアルで、本当に閉ざされた村にいるような感覚になりました。」
とコメントしており、ロケーションが演技にも大きな影響を与えたことが伺えます。
「ガンニバル」のロケ地は日本の秘境
『ガンニバル』のロケ地選びには、監督の強いこだわりがあり、
- 都市部ではなく、本物の山奥や歴史的建造物を使用
- 天候や自然現象を活かし、リアルな恐怖を演出
- キャスト・スタッフ共に過酷な環境で撮影し、作品のリアリティを追求
といった要素が徹底されています。
次の章では、「ガンニバル」ロケ地へのアクセス&巡礼の注意点について詳しく解説します。
『ガンニバル』ロケ地へのアクセス&巡礼の注意点
『ガンニバル』の撮影が行われたロケ地は、三重県、長野県、兵庫県など日本各地に点在しています。
これらの場所は、観光地として訪れることができる場所もあれば、私有地や立ち入り禁止エリアも存在するため、事前に情報を確認して訪れることが大切です。
ここでは、主要なロケ地へのアクセス方法と、聖地巡礼の際の注意点について詳しく解説します。
主要ロケ地のアクセス方法
① 供花村のモデル地「三重県熊野市 木津呂集落」
供花村のモデルとなった木津呂集落は、三重県熊野市の山間部に位置します。
- 最寄り駅: JR熊野市駅
- アクセス: 熊野市駅から車で約50分
- 観光情報: 一部のエリアは立ち入り禁止。事前に熊野市観光協会の情報を確認
② 後藤銀の墓の撮影地「長野県 入笠牧場」
後藤銀の墓のシーンが撮影された入笠牧場は、長野県の美しい高原地帯にあります。
- 最寄り駅: JR富士見駅
- アクセス: 富士見駅から車で約20分(バス・タクシー利用)
- 観光情報: ハイキングコースとしても人気のスポット
③ 洞窟シーンの撮影地「兵庫県 明延鉱山探検坑道」
ましろの洞窟シーンが撮影されたのは、兵庫県の明延鉱山探検坑道。
- 最寄り駅: JR八鹿駅
- アクセス: 八鹿駅から車で約50分
- 観光情報: 見学は事前予約制。公式サイトで予約を推奨
④ カマのシーンの撮影地「養父市立大庄屋記念館」
柳楽優弥さん演じる阿川大悟がカマで襲われるシーンが撮影されたのは、兵庫県の養父市立大庄屋記念館。
- 最寄り駅: JR八鹿駅
- アクセス: 八鹿駅からバスで約20分、小城バス停下車後、徒歩11分
- 観光情報: 施設は一般公開されており、入場料は大人200円、小中学生100円
聖地巡礼の際の注意点
『ガンニバル』のロケ地巡礼をする際は、以下の点に注意しましょう。
① 私有地や立ち入り禁止区域には入らない
ロケ地の中には、一般の人が自由に立ち入れない私有地や保護区が含まれています。
特に、木津呂集落の一部エリアや後藤家の屋敷の撮影地は、許可なく立ち入ることが禁止されているため、訪問の際は注意が必要です。
② 地元住民への配慮を忘れずに
『ガンニバル』の撮影地は、観光地ではなく実際に人々が生活している地域も含まれます。
- 大声で騒がない
- ゴミを捨てずに持ち帰る
- 無断で住民の家や畑を撮影しない
これらのマナーを守ることで、地元の方々にも迷惑をかけずに聖地巡礼を楽しむことができます。
③ 事前に天候や交通情報を確認
山間部にあるロケ地は、天候によって通行が制限される場合があります。
特に、三重県熊野市や兵庫県養父市の山道は、大雨や積雪による通行止めが発生することがあるため、訪問前に天気予報や交通情報をチェックしましょう。
④ 公式情報をチェック
ロケ地の一部では、撮影後に建物が取り壊されたり、観光施設が閉鎖されることもあります。
事前に各自治体の観光協会や公式サイトを確認し、最新情報をチェックすることをおすすめします。
聖地巡礼を安全に楽しもう
『ガンニバル』のロケ地は、日本の美しい自然や歴史的な建築が残る場所ばかり。
ただし、訪問する際にはルールとマナーを守ることが大切です。
安全に配慮しながら、作品の世界観を実際に体験してみましょう!
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『ガンニバル』ロケ地&聖地巡礼まとめ
『ガンニバル』の撮影地は、日本の自然豊かな秘境や歴史的な建造物が数多く使用されており、作品のリアルな恐怖感を演出する重要な要素となっています。
今回紹介したロケ地は、観光地として訪れることができる場所も多く、聖地巡礼を通じて作品の世界観をより深く体験することが可能です。
『ガンニバル』の主なロケ地一覧
- 供花村のモデル地:三重県熊野市 木津呂集落
- 後藤銀の墓のシーン:長野県 入笠牧場
- 洞窟シーン:兵庫県 明延鉱山探検坑道
- カマのシーン:兵庫県 養父市立大庄屋記念館
聖地巡礼を楽しむためのポイント
『ガンニバル』のロケ地を巡る際には、訪問前の下調べとマナーの遵守が大切です。
- アクセス方法や開館時間を事前に調べる
- 私有地や立ち入り禁止エリアには入らない
- 地元住民への配慮を忘れずに
- 天候や交通状況を確認して、安全に移動する
ロケ地を巡ることで見えてくる『ガンニバル』の魅力
実際のロケ地を訪れることで、ドラマの緊張感や恐怖感を肌で感じることができます。
特に、三重県熊野市の木津呂集落や兵庫県の明延鉱山は、作品の持つ独特な雰囲気をそのまま体感できる貴重な場所です。
また、長野県入笠牧場の美しい風景は、ドラマの中で感じたものとは異なる、新たな魅力を発見できるでしょう。
最後に
『ガンニバル』は、日本の自然や歴史を活かしたロケーションで撮影されたことで、よりリアルで没入感のある作品に仕上がっています。
聖地巡礼をすることで、ドラマの世界をより深く理解し、作品の恐怖や美しさを体験することができます。
ぜひ、本記事を参考にしながら、『ガンニバル』のロケ地を訪れてみてください!
- 『ガンニバル』のロケ地は三重県熊野市、長野県入笠牧場、兵庫県明延鉱山など
- 供花村のモデルは三重県木津呂集落で、川に囲まれた秘境
- 撮影には監督のこだわりが詰まっており、僻地での過酷な環境で行われた
- 聖地巡礼をする際はアクセス情報やマナーを守ることが重要
- ロケ地を訪れることで、ドラマの世界観をリアルに体験できる
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