『あいつは黒炎竜』ネタバレあらすじ｜黒歴史の恋が再燃するラブコメ展開とは？

『女神降臨』ムン・ガヨンと『弱いヒーロー Class 1』チェ・ヒョヌクが共演し、話題となった韓国ドラマ『あいつは黒炎竜』。

本作は、オンラインゲームで出会った初恋の2人が、時を経て現実の職場で再会し、すれ違いや誤解を乗り越えて再び心を通わせる“黒歴史×再会ラブコメディ”です。

この記事では、全12話のあらすじをネタバレありで解説し、最終回の結末や視聴者の感想まで詳しくご紹介します。

『あいつは黒炎竜』全体のあらすじとテーマ

ゲームから始まった“黒歴史”の初恋が20年後に再会

『あいつは黒炎竜』は、2000年代初頭のオンラインゲームをきっかけに始まった初恋が、20年の時を経て再会するというロマンティックな設定のラブコメディです。

高校時代、弟の代わりにオンラインゲームをプレイしていた少女ペク・スジョン（ムン・ガヨン）は、「苺（いちご）」というハンドルネームでプレイ中に「黒炎竜」と名乗るプレイヤーと出会い、心を通わせていきます。

しかし、その関係はやがて自然消滅。ゲーム内でのやりとりや当時の自分自身の言動を“黒歴史”として忘れ去っていた彼女は、大人になってから思いもよらない再会を果たすことになります。

舞台は、大手デパート「ヨンソンデパート」。スジョンはそこで働く企画チーム長として忙しい毎日を送っていたある日、新しく赴任してきた本部長パン・ジュヨン（チェ・ヒョヌク）が、かつての“黒炎竜”だったことが明らかになるのです。

気づかないまま上司と部下として再び接する2人。しかし、お互いの言動や癖、ゲーム時代の記憶が徐々につながり、再び心が動き出していく過程が丁寧に描かれていきます。

過去の秘密と向き合いながら変化する2人の関係

本作は、ただの“初恋リバイバル”ではありません。

スジョンとジュヨン、それぞれが社会人としての立場や責任、トラウマ、プライドといった要素を抱えながら、「過去と向き合い、受け入れ、新しい一歩を踏み出す」という成長の物語でもあります。

恋愛における“すれ違い”や“誤解”はもちろん、好きなことを素直に表現できなかった過去、理想と現実のギャップなど、視聴者自身がかつて経験したであろう感情を呼び起こす要素が満載です。

「黒炎竜」という恥ずかしい名前、未熟だった言葉遣い、全力だったあの頃の自分。それを否定せず、“肯定できる過去”として描いてくれる本作は、ただのラブコメ以上の感動を届けてくれます。

各話あらすじ＆見どころまとめ（1〜12話）

前半（1〜6話）：すれ違いと正体の伏線

第1話では、優秀だが孤独だった高校生スジョンが、弟の代わりに始めたオンラインゲームで「黒炎竜」と出会うところから物語が始まります。

ゲーム内でのやり取りを通じて心を通わせ、やがて恋心を抱くようになる“苺”ことスジョン。しかし、現実ではその関係が終わりを迎え、黒歴史として封印されるのでした。

時は流れ、スジョンはヨンソンデパートで企画チーム長として働くキャリアウーマンに。一方、本部長として赴任してきたジュヨンは、なんと“あの黒炎竜”だったのです。

2人は最初から衝突しながらも、互いに「どこかで見たような…」と感じ始め、少しずつゲーム時代の記憶がよみがえっていきます。

特に第4話では、ジュヨンの「秘密の趣味」がスジョンにバレてしまい、2人の距離が一気に縮まる展開が描かれます。

第6話では、ジュヨンがスジョンにキスをするという大きな転機が訪れますが、その気持ちに素直になれない2人のすれ違いが切なく描かれ、視聴者の感情を大きく揺さぶります。

後半（7〜12話）：気づき、告白、そして結末へ

第7話以降は、ジュヨンが自らの正体＝黒炎竜であることを確信し、スジョンに再び向き合おうとする姿が描かれます。

スジョンもまた、心のどこかで気づいていながらも、認めたくない自分の過去と向き合う葛藤が続きます。

第9話では、ついにお互いの正体を知り、大きなショックと混乱の中で本音をぶつけ合う場面が。感情のピークとなる回として、高評価を集めた回です。

その後は再び恋人関係に戻るも、ジュヨンの家族、特に祖母（会長）との対立が2人の関係を揺るがします。

第10話ではジュヨンが会社を一時的に辞める展開になり、スジョンもまた自身のキャリアと恋愛の間で悩み始めます。

最終話（第12話）では、2人がそれぞれの立場や過去を受け入れ、「黒歴史」だったはずの記憶を“誇れる過去”として再定義するシーンが感動的に描かれます。

“黒炎竜”という言葉が、ラストで意味を持って再登場する演出は、SNSでも絶賛されました。

最終回ネタバレ｜2人の恋の行方と黒炎竜の意味

最終話の展開と印象的なラストシーン

『あいつは黒炎竜』最終話（第12話）では、ジュヨンとスジョンが一度距離を置いた後、お互いにとって“最も大切な存在”であることを改めて実感する展開が描かれます。

スジョンはジュヨンとの関係に対して揺れる気持ちを抱えつつも、彼の真摯な想いに向き合うことを決意。

一方ジュヨンは、スジョンの自由と成長を尊重し、彼女のキャリアや人生を縛らない形で愛を表現しようとします。

クライマックスでは、かつてゲーム内で交わされた“黒炎竜”と“苺”のやり取りが現実世界で重なり合い、2人が初恋の続きを歩み出す瞬間が静かに、しかし力強く描かれます。

ラストシーンでは、スジョンが「黒炎竜」と呼びかけ、ジュヨンが微笑んで「苺」と返す──そんな20年越しの“再会の答え”が用意されており、多くの視聴者が涙した名シーンとなりました。

「黒歴史」が“誇れる過去”に変わる瞬間

このドラマのタイトルでもある「黒炎竜」は、単なるゲームのハンドルネームではなく、自分自身の過去と向き合う象徴として物語を貫くキーワードです。

かつて“恥ずかしい記憶”だったゲーム時代のやり取りや恋心は、2人が再び出会い、乗り越えることで、“黒歴史”ではなく“青春の証”として輝きを取り戻します。

最終話では、2人がようやく本当の気持ちを伝え合い、過去も今も、全てを肯定できる関係性へと変化していく様子が温かく描かれます。

「あのときの自分がいたから、今の私がいる」──そんなメッセージが込められたラストに、多くの共感と称賛が寄せられました。

視聴者の感想・SNSの反応まとめ

「泣いた」「共感した」口コミが続々

『あいつは黒炎竜』は、放送直後からSNSを中心に「胸キュン」「感動」「涙腺崩壊」といった感想が相次ぎ、口コミで話題が拡大していきました。

特に共感を集めたのは、誰もが持っている“黒歴史”に寄り添う描写。

「昔の自分のことを恥ずかしいと思っていたけど、このドラマを観て肯定できた」「黒炎竜って呼ばれた瞬間に泣いた」など、視聴者自身の記憶と重ねて観ている人が多数。

また、「過去を受け入れるって、こんなにも優しいんだ」といった声もあり、恋愛ドラマでありながらも人生の応援歌のような存在になったという意見も印象的でした。

ムン・ガヨン×チェ・ヒョヌクのケミに絶賛の声

主演のムン・ガヨンとチェ・ヒョヌクの相性（ケミストリー）についても、「見ていて自然すぎる」「表情の演技だけで泣ける」と高い評価が寄せられています。

ムン・ガヨンは強さと脆さを併せ持つスジョン像を繊細に演じ、チェ・ヒョヌクは不器用ながら真っ直ぐなジュヨンを等身大で表現。

2人が再び“黒炎竜”と“苺”として心を重ねていく過程に、「この2人でなければ成立しなかった」とまで言われるほどのハマり役ぶりを発揮しました。

また、回想シーンを演じた子役たちについても「演技力が高すぎる」「涙腺がやられた」という感想が多く、物語全体に説得力を与える存在として注目を集めました。

X（旧Twitter）やインスタグラムなどでも「黒炎竜症候群」というハッシュタグが登場し、“あの頃の自分”に会いたくなるドラマとして記憶に残る作品となっています。

『あいつは黒炎竜』ネタバレあらすじまとめ

再会ラブ×成長ドラマが融合した名作

『あいつは黒炎竜』は、ただのラブコメディにとどまらず、初恋・黒歴史・再会・そして成長という複数のテーマが絶妙に重なり合った傑作です。

かつてゲームの中で出会った2人が、現実の職場で再会し、互いの正体に気づいていく過程は、どこか懐かしく、そして切なく温かい物語として描かれました。

全12話の中には笑いあり、涙あり、気まずさやときめきもあり、まるで一冊のラブストーリー小説を読むような感覚を味わえます。

見返すほどに気づきがある、伏線の妙も必見

本作が高評価を得ている理由のひとつに、巧妙に張られた伏線とその丁寧な回収があります。

序盤に何気なく登場するセリフやアイテムが、後半で大きな意味を持つことも多く、2周目以降に“気づき”が増えていく構造も魅力のひとつです。

特に、「黒炎竜」という名前の重みが最終話で反転するシーンや、スジョンのキャリアにまつわる背景など、見返すほどに新たな感動が生まれる作りとなっています。

ムン・ガヨンとチェ・ヒョヌクの名演、感情豊かな脚本、リアルな職場描写とゲーム世界のノスタルジー──

“青春の続きを描いた大人のラブストーリー”として、長く語り継がれる1本となることでしょう。