『わかっていても』日本版の魅力！第1話から第5話のストーリー完全ガイド

2024年12月から配信スタートした『わかっていても』日本版。

韓国で大人気だった原作をリメイクし、日本ならではの設定やキャラクター描写が注目を集めています。

この記事では、日本版『わかっていても』の第1話から第5話までのストーリーを詳しく解説します。

第1話：新たな出会い

『わかっていても』日本版の第1話では、美術大学の彫刻学科で助手を務める浜崎美羽（南沙良）の視点を通じて物語が始まります。

恋愛で深く傷ついた過去を持つ美羽は、恋をすることに臆病になりながらも、どこか心の奥で愛を求めている自分に気づいています。ある日、学長の銅像に大胆にもペンキをぶちまける男性を目撃。その後、行きつけの居酒屋「うまみ屋」で再び出会ったその男性は、自分のタトゥーと同じ蝶のデザインを、美羽の腕に直接描きます。この行動に驚きながらも、どこか心を奪われていく美羽。

翌日、彼の正体が判明します。彼は美術大学に特別臨時講師として赴任してきた若き天才アーティスト、香坂漣（横浜流星）でした。漣はその自由奔放でミステリアスな雰囲気、さらには人を惹きつける魅力で、周囲を圧倒する存在感を持っています。

漣との最初の共同作業は、美羽の過去の恋愛を象徴する作品「美しい羽」と向き合うものでした。この裸像は、美羽の元恋人で彫刻家の武藤尚也が、美羽をモデルに制作したものです。かつて「別れたくない」と泣き崩れる美羽を表現したこの彫刻を目の当たりにした美羽は、過去の感情が一気に蘇り戸惑います。しかし、漣の大胆な提案によって、この彫刻を二人で破壊することに。バールで壊れゆく作品を前に、美羽は次第に心の中に溜め込んでいた感情を解放していきます。

この出来事を通じて、美羽は漣という人物の持つ特別な魅力を感じ始めます。同時に、過去の傷から抜け出す勇気を与えられ、彼との関係が始まる予感を抱くようになります。

第1話では、美羽と漣の関係のスタートが描かれるだけでなく、彼女が過去の自分と決別し、新しい一歩を踏み出す重要なテーマが取り上げられます。漣の掴みどころのない言動や大胆な行動に、美羽が惹かれながらも戸惑う様子が丁寧に描かれており、二人の物語の基盤が築かれます。

漣の「蝶」のモチーフには、美羽の再生や変化を象徴する意味が込められていると考えられ、視聴者にこれからの展開を期待させるエピソードとなっています。過去に囚われながらも、新たな自分に目覚めようとする美羽の姿は、多くの人に共感を与えることでしょう。

第2話：揺れる想い

第2話では、美羽と漣の距離がさらに縮まる一方で、その関係がどこか曖昧で揺れ動く様子が描かれます。

漣と倉庫での出来事を経て、美羽の中には彼への特別な感情が芽生え始めます。しかし、漣の自由でつかみどころのない性格や、他の人にも同じように親しげに接する態度に、美羽は不安を感じ始めます。一方で、漣も美羽のことを意識しているような言動を見せつつ、その真意をはっきりさせません。

そんな中、美羽はある夜、漣が学長の銅像にペンキをぶちまけた犯人であることを確信します。しかし、彼が同時に、街で話題の正体不明のストリートアーティスト「鎌倉バンクシー」ではないかという噂に対しては否定。美羽の中には漣に対する興味と疑念が入り混じります。

さらに、大学の飲み会では、漣が積極的に美羽に接近する一方で、他の女性たちとも気軽に会話を交わす姿が目に留まります。この行動に、美羽は「自分だけが特別なのか、それともそうではないのか」と思い悩むようになります。特に、漣の幼馴染であるキュレーターの千輝（鳴海唯）が漣との関係をほのめかす場面では、美羽の胸に不安が押し寄せます。

そんな中、美羽は飲み会を抜け出して制作作業に戻るのですが、その場に漣が追いかけてきます。漣は美羽にだけ特別な態度を示すように振る舞い、彼女に接近。二人の間で思わず交わされるキスの場面は、美羽にとって強く印象に残るものとなります。

しかし、この場面を生島琉希（佐野玲於）が偶然目撃し、複雑な表情を浮かべる場面が描かれます。琉希は美羽に密かな想いを寄せており、彼にとっても漣の存在は気になるものでした。

第2話は、美羽が漣への恋心を自覚し始める一方で、その気持ちに不安と戸惑いを感じる過程が丁寧に描かれています。漣の魅力的な一面と謎めいた態度が対照的に描かれることで、視聴者は彼の本心にますます興味を持つ展開となっています。

また、周囲の人々の関係性も複雑に絡み合い、今後の物語の波乱を予感させる重要なエピソードとなっています。

第3話：近づく二人

第3話では、美羽と漣の関係がさらに深まる一方で、漣の過去や噂が二人の関係に影を落とし始めます。

美羽は、漣と過ごす時間の中で彼の特別な魅力にますます引き込まれていきます。漣の自宅に招かれた美羽は、彼の作品や生活空間を通じて、彼の内面に少しずつ触れるようになります。蝶をテーマにした作品や、どこか孤独を感じさせる雰囲気が、美羽にとっては新鮮で刺激的でした。一方で、漣の部屋に女性の存在を感じさせる痕跡を発見した美羽は、彼の生活に対する不安を抱きます。

そんな中、美羽の周囲では、漣についての様々な噂が広がります。「彼は誰とでも親しくなるタイプ」「本気の恋愛には興味がない」などの言葉に、美羽はますます彼の本心がわからなくなります。特に、幼馴染の千輝（鳴海唯）との過去の関係についての話を耳にしたことで、美羽の心には嫉妬と不安が入り混じるようになります。

一方、漣の過去にも少しずつ光が当てられます。漣の母親である美月が登場し、彼女との会話を通じて、漣が家庭や仕事に抱える複雑な思いが描かれます。美月は自由奔放な性格で、漣にとっては憧れでもあり、同時に大きな負担でもある存在です。この母との関係が、漣の現在の恋愛観や他人との距離感に影響を与えていることが暗示されます。

さらに、美羽の友人たちの恋愛模様も描かれます。特に、長壁颯（浅野竣哉）と椎名光莉（福地桃子）の関係が進展し、颯が光莉に告白する場面は、美羽に自分の感情と向き合うきっかけを与えます。周囲の恋愛が動き出す中で、自分自身の恋心を否定しきれなくなった美羽は、漣との関係をより深めたいという想いを抱くようになります。

第3話では、美羽と漣が特別な時間を共有し、二人の絆が深まっていく様子が描かれる一方で、漣の持つ影や周囲の噂が、二人の関係をより複雑なものにしています。美羽の揺れる心と、漣の内面に隠された葛藤が対照的に描かれることで、物語の緊張感が高まっています。

このエピソードは、二人の恋愛が進む中で、視聴者に次の展開への期待と不安を抱かせる鍵となる回と言えるでしょう。

第4話：試される絆

第4話では、美羽と漣の関係が大きな試練を迎えます。二人の絆が揺れ動く中、それぞれの心の中で葛藤が深まっていきます。

美羽は、漣と過ごす中で彼に対する気持ちが確かなものになってきました。しかし、漣の曖昧な態度や、彼の周囲にいる女性たちの存在が不安を掻き立てます。特に、幼馴染の千輝（鳴海唯）が漣の過去の恋愛やプライベートに深く関わっていることが示され、美羽の心には嫉妬と孤独が募ります。

そんな中、美羽の元恋人である武藤尚也が再び登場し、彼女の心を乱します。尚也は「まだ君のことが忘れられない」と告げ、美羽に復縁を求めます。過去に戻ることはできないと分かっていながらも、尚也の存在は美羽にとって大きな試練となり、漣との関係を見直すきっかけにもなります。

一方の漣も、彼の母・美月との再会を通じて、自分自身の感情と向き合うことになります。自由奔放で自己中心的な母親に対する複雑な思いが、彼の恋愛観や人との距離感に影響を与えていることが描かれます。漣は自分の中にある孤独と、不器用さを隠しながら美羽と接していることを少しずつ認め始めます。

エピソードの後半では、美羽と漣が二人だけで過ごす時間を持つ場面が描かれます。漣が美羽に対して「君といると安心する」と漏らすシーンでは、彼の心の中の一部が垣間見えます。しかし、同時に「僕には真剣な恋愛は似合わない」と言葉を続け、美羽を困惑させます。この言葉は、漣の自己防衛の表れとも取れますが、美羽にとっては彼との未来を信じられるかどうかを揺さぶるものでした。

第4話は、美羽と漣がそれぞれの過去や周囲の影響に向き合いながら、絆を試される重要なエピソードです。漣の複雑な内面と、美羽の揺れる心が交錯し、二人がどのようにお互いを受け入れていくのか、次の展開に大きな期待を抱かせる内容となっています。

また、サブキャラクターたちの物語も動き出し、全体のストーリーがより立体的になってきました。このエピソードは、視聴者にとっても感情移入しやすいシーンが多く、見応えのある回となっています。

第5話：決断の時

第5話では、美羽と漣の関係が大きな転機を迎えます。これまで曖昧で揺れ動いていた二人の絆が、明確な形に変わるかどうかの重要なエピソードです。

美羽は漣の複雑な内面や、彼が抱える孤独に気づきながらも、彼と向き合うべきかどうか悩んでいました。特に、彼の「真剣な恋愛は似合わない」という言葉が心に引っかかり、これ以上彼と関係を深めていいのか、距離を置くべきなのかで葛藤します。その一方で、漣に惹かれる気持ちは日増しに強くなり、美羽の心を縛り続けます。

そんな中、漣が美羽に思い切った提案をします。「二人だけで特別な時間を過ごそう」という言葉に、これが最後のチャンスかもしれないと感じた美羽はその誘いに応じます。二人で過ごした特別な一日は、美羽にとって忘れられない思い出となります。漣は少しずつ心を開き、自分の気持ちを美羽に語り始めますが、それでも完全には本音を見せません。

その一方で、美羽の幼馴染であり、彼女に密かに想いを寄せてきた生島琉希（佐野玲於）は、美羽に自分の気持ちを告白します。琉希の素直で真っ直ぐな想いに触れた美羽は、自分が本当に誰を求めているのかを見つめ直す必要に迫られます。この三角関係の中で、琉希の存在が美羽に安心感と安定を与える反面、漣への強い感情が揺るがないことを自覚します。

エピソードのクライマックスでは、美羽が漣に対して自分の気持ちをはっきりと伝える場面が描かれます。「私はあなたのことが好き。でも、あなたが本気じゃないなら、この関係を続けることはできない」と告げる美羽の言葉に、漣は戸惑いながらも自分の感情と向き合い始めます。彼の中で変化が生じ、美羽に対する特別な想いが明らかになっていく兆しが描かれます。

第5話は、美羽が自分の心と正面から向き合い、漣との未来をどうするのかを決断する重要なエピソードです。同時に、漣のキャラクターが大きく変化し始めるきっかけとなり、視聴者に「二人はこのまま結ばれるのか、それとも別々の道を選ぶのか」という期待を抱かせる内容になっています。

物語はこのエピソードを境に、新たなステージへと進みます。美羽と漣、そして琉希との関係性がどのように展開していくのか、次回以降のストーリーから目が離せません。