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2025新型ムーヴ vs 旧型ムーヴ 比較|スライドドア・燃費・価格、その進化を徹底解説!

2025年、新型ムーヴがついにフルモデルチェンジを果たしました!

かつて“街乗りにちょうどいい軽”として親しまれてきたムーヴが、今作では大幅な方向転換を遂げ、
利便性と快適性を重視した“生活密着型”の一台へと生まれ変わったのです。
中でも注目されているのは、軽自動車ではまだ少数派である「両側スライドドア」の採用。
これは単なる利便性の進化にとどまらず、軽の“新しい定義”を打ち出す象徴的な装備でもあります。

しかし、「そこまで進化して、本当に“買い”なのか?」「価格が上がった分の価値はあるのか?」
そんな疑問を持つ方も多いはず。
そこで本記事では、旧型ムーヴと新型ムーヴ2025年モデルを徹底比較し、
どこが変わり、何が進化し、どんな人におすすめなのかを明らかにしていきます。

通勤の相棒に、家族の送り迎えに、週末のドライブに──。
この一台が、あなたの“軽”に対する価値観を変えてしまうかもしれません。

通勤の相棒に、家族の送り迎えに、週末のドライブに──。
この一台が、あなたの“軽”に対する価値観を変えてしまうかもしれません。

──え?「スライドドアって子供っぽい」って? いやいや、それ、奥さんのためって言っといて、
実は“自分が一番ラクしたい”ってやつでしょ?(笑)

  1. 【1】デザイン&ボディ構造の違い|ついにスライドドアを採用
  2. 【2】走りと乗り心地|DNGAプラットフォームによる進化
    1. 旧型ムーヴの良さは、素直で軽やかな「相棒感」
    2. 新型ムーヴの走りは“しなやかさ”という余裕
    3. RSグレードは、“ちょっといいクルマ”を知ってる人にこそ刺さる
    4. 軽なのに、走りの“質感”で選びたくなる
  3. 【3】燃費性能を比較|実燃費で分かる差
    1. カタログ燃費:旧型と新型で何が違う?
    2. 実燃費で見ると、新型の勝ち
    3. RSグレードは?燃費よりも走り重視?
    4. 燃費=スペックじゃない。クルマとの付き合い方そのもの
  4. 【4】安全・快適装備の充実度が違う
    1. スマートアシストが全車標準装備に
    2. インテリアの進化も、しっかり“生活目線”
    3. スライドドアは“ただ便利”じゃない、“気持ちまで軽くなる”
    4. 暮らしにフィットするから、クルマが“負担”じゃなくなる
  5. 【5】価格差とコスパ比較|“高いけど納得”か?
    1. 旧型は“庶民派軽自動車”の代表格
    2. 新型は135万〜200万円台。高いけど“内容”が違う
    3. 高いけど、“中身の濃さ”で納得できる
    4. “ちょっと背伸びしたい”軽が欲しい人へ
  6. 【6】総合評価:あなたに向いているのはどっち?
    1. 旧型ムーヴが向いている人
    2. 新型ムーヴが向いている人
    3. クルマは“数値”じゃない。“暮らしにフィットするか”で選べ
  7. 【まとめ】“軽”の再定義、それが新型ムーヴ

【1】デザイン&ボディ構造の違い|ついにスライドドアを採用

まず、目に見えて一番わかりやすい進化といえば「リアドアの構造」。
従来のムーヴでは、伝統的なヒンジ式のドアが使われており、前後とも横開きでした。
街中での駐車場や狭いスペースでは、後席のドアを開けるのに気を遣った経験、ある方も多いのではないでしょうか。

新型ムーヴ2025年モデルでは、ついにその常識が覆されます。
Lグレードを除く全グレードで“両側スライドドア”が標準装備され、まるでムーヴキャンバスやタントを彷彿とさせるような
“マイクロバン的スタイル”へと大胆に進化したのです。

この変更により、乗降性や荷物の積み下ろしは格段に向上。
子育て世代にとっては、チャイルドシートへの乗せ降ろしや、ベビーカーの収納が非常にスムーズになり、
高齢者にとっても足腰への負担が減るなど、“家族にやさしい軽”としての魅力が高まっています。

また、ボディ全体のラインもよりスクエアで機能的な印象に。
“かわいい系”のキャンバスとは異なり、新型ムーヴは“シャープで引き締まった都会派フェイス”を採用しており、
男性が一人で乗っていても様になるデザインに仕上がっています。

つまり、新型ムーヴのデザイン変更は単なる見た目の変化ではなく、
「生活のリアル」と「デザインの自立性」を両立させた、大胆かつ的確な進化だったのです。

【2】走りと乗り心地|DNGAプラットフォームによる進化

クルマにとって“走り”とは、ただの移動手段ではない。
アクセルを踏んだとき、ハンドルを切ったとき、そのクルマが自分の意志にどう応えてくれるか──
そこには、スペックでは語りきれない“対話”がある。
そして新型ムーヴは、まさにその“対話”の質が、ひとクラス上に引き上げられた一台だと僕は感じている。

旧型ムーヴの良さは、素直で軽やかな「相棒感」

旧型ムーヴも、決して悪くなかった。むしろ“軽”としての原点とも言える、
素直で、軽やかで、肩肘張らずに付き合える“相棒感”があった。
街中の機敏な取り回し、細い路地もスッと抜けられるあの感覚は、まさに日常に溶け込む走りだった。

ただ、長く乗るほどに気づく。「突き上げがちょっとキツいな」とか、「高速だとちょっと不安定かもな」って。
まるで“頑張ってるけど、ちょっと無理してる後輩”みたいな走りだった。

新型ムーヴの走りは“しなやかさ”という余裕

そこへいくと新型ムーヴは違う。
DNGAプラットフォームによる低重心化と、しっかりした足回りの恩恵で、「お、これは落ち着いてるな」とハンドルを握った瞬間に感じる。
段差に乗ったとき、足がちゃんと「いなしてる」ってわかるんだ。突き上げが角を失い、トントンと穏やかに通り過ぎていく。

RSグレードは、“ちょっといいクルマ”を知ってる人にこそ刺さる

特にRSグレードの走りには、ドライバーとしての僕も少し感情を動かされた。
15インチの専用タイヤとターボエンジン、そしてRS専用サスが生むあのシャープさとしなやかさは、
「これ、本当に軽か?」って、試乗中に思わず声に出てしまったくらい。

ステアリングを切ったときの反応がリニアで、それでいて怖くない。
しっかり踏ん張るけど、芯がありすぎて疲れる感じじゃない。
うまく言えないけど、“分かってる大人”のための味付けってこういうことだよな、と思わせてくれる。

軽なのに、走りの“質感”で選びたくなる

正直、走りにここまで気を遣った軽って、最近はなかったんじゃないか。
いや、ダイハツさん、やっぱ走りのセンスあるよ。あの時のフォーミュラでのしなやかさ、まだ忘れてないんだな…って勝手に思ったくらい(笑)。

静粛性も確実に進化してる。ロードノイズ、風切り音、CVTの唸り──それぞれが丁寧に処理されていて、
「軽だから我慢する」っていう走りの常識が、音もなく書き換えられていく。

──もしあなたが「どうせ軽だし、走りは二の次」と思っているなら、ぜひ一度、新型ムーヴのステアリングを握ってほしい。
気づけばアクセルを踏む足が、ちょっとだけ優しくなってる。
それってつまり、“走りを信頼してる”ってことなんだよ。

さあ、次はその走りの裏にある「燃費性能」を見ていこう。
──安心してアクセルを踏めるクルマって、燃費にもやさしいもんなんだ。

【3】燃費性能を比較|実燃費で分かる差

走りが良くなっても、やっぱり燃費は気になるところ。
だって、クルマに乗るのは日常であって、レースじゃない。
奥さんの「またガソリン入れたの?」って視線を気にしながら、
家計にもやさしい相棒であってほしいのが、本音だよね。

カタログ燃費:旧型と新型で何が違う?

まずはスペックの数字から見てみよう。
旧型ムーヴ(~2024年モデル)は、JC08モードで最大31km/Lという高い数値を誇っていた。
だけど、このJC08ってやつ、正直“現実離れしたテスト条件”で測られたものだから、
実際に街中でその数値が出るかと言われれば、かなり難しい。

対して新型ムーヴ2025年モデルは、より現実に近いWLTCモードで23~25km/Lをマーク。
数字だけ見れば旧型のほうが優れているように見えるかもしれないけど、
ここで大事なのは“どこでどれだけ走れるか”という“実燃費”の視点だ。

実燃費で見ると、新型の勝ち

実際のオーナーからの報告を集めてみると──
旧型では街中で17〜20km/L、高速でも22〜24km/Lという声が多かった。
それに対して新型では、街中で20km/L前後、郊外では25km/L近くまで伸びるという実績も確認できている。

これは、新設計CVTの制御や、軽量化されたボディ、そしてエンジンチューニングの最適化など、
見えない部分の“地味な進化”の積み重ねが生んだ結果だ。

RSグレードは?燃費よりも走り重視?

ちなみに、スポーティ志向のRSグレードになると話は少し変わってくる。
ターボエンジン搭載で加速力は文句なし。でも、やっぱり燃費はやや落ちる。
それでも実燃費で18~20km/Lはキープできるというのは、驚くべきバランス感だ。

「ちょっといい走りがしたい。でも燃費もちゃんと稼ぎたい。」
そんな“大人のわがまま”にも応えてくれる仕様だと言っていい。

燃費=スペックじゃない。クルマとの付き合い方そのもの

燃費って結局、数字じゃなくて“クルマとの関係性”なんだと思う。
信号のタイミングを読む運転、無駄に踏まない加速、クルマのリズムに合わせて走る──
そういう“丁寧な付き合い方”ができるようになると、燃費は自然と伸びていく。

新型ムーヴは、その“リズム”を作りやすいクルマだ。
ギクシャクしないCVT、トルク感のあるエンジン、穏やかなハンドリング。
そのすべてが、「無理せず、いい燃費を出せる」ことにつながっている。

さて、ここまでで「走り」と「燃費」──クルマの“動的性能”を見てきたけれど、
次は“暮らしに寄り添う性能”、つまり装備や快適性に目を向けてみよう。

【4】安全・快適装備の充実度が違う

クルマの価値って、エンジンや足回りだけじゃ決まらない。
むしろ毎日の中で“ありがたみ”を感じるのは、ちょっとした装備だったりする。
「こんなとこに収納が!?」とか、「え、全車速追従するの?」とか。
そして、新型ムーヴ2025年モデルは、その“小さな感動”が随所に散りばめられた一台なんだ。

スマートアシストが全車標準装備に

旧型ムーヴにも搭載されていたダイハツの予防安全技術「スマートアシスト」。
でもそれはあくまで上位グレードに限られていたし、機能も限定的だった。
それが今回、Lグレードを含む全車に標準化
自動ブレーキはもちろん、車線逸脱警報・標識認識・先行車発進お知らせなど、
安心して運転できるサポートがぎっしり詰まってる。

そしてXやRSになると、アダプティブクルーズコントロール全周囲カメラ
オートハイビームまでついてくるから、これはもう“軽の皮をかぶったコンパクト上級車”と呼んでも差し支えないレベル。

インテリアの進化も、しっかり“生活目線”

内装も抜かりなし。たとえば、ナビ画面は最大10インチまで対応、もちろんスマホ連携OK。
ダッシュボードの上も下も使いやすい収納が豊富で、助手席の下にはスライド式トレイ、
センターコンソールにはスマホがピタッと収まるポケットも完備。
“あれ?カバンどこに置こう?”って悩むこと、減ります。

スライドドアは“ただ便利”じゃない、“気持ちまで軽くなる”

そして何より──やっぱりスライドドア
旧型ムーヴでは当たり前のヒンジドアだったけど、新型ではLグレード以外に両側スライドドアを標準装備
狭い駐車場でもスッと開けられて、子どもを抱えたまま乗せられる。
雨の日の保育園送迎も、もう“ああああ、濡れるっ!!”って焦る必要、ないんです(笑)。

もちろん、電動開閉付き。鍵をポケットに入れたままワンタッチで開くこの快感──
一度知ると、もうヒンジドアには戻れなくなるよ、ほんとに。

暮らしにフィットするから、クルマが“負担”じゃなくなる

装備が充実してるクルマって、単に“豪華”ってことじゃないんだよね。
“気づかないストレスを取り除いてくれる”っていう意味で、暮らしにフィットしてくれる存在になる。
それがあるだけで、朝の通勤がちょっと楽しくなるし、家族の送り迎えだって面倒じゃなくなる。

次章では、そんな装備を手に入れた結果──「おいくらですか?」問題について触れていこう。
そう、“ムーヴはまだ庶民の味方か?”という、気になるお金の話です。

【5】価格差とコスパ比較|“高いけど納得”か?

さて、ここで避けては通れないのが“価格”の話。
クルマがいくら良くても、財布の都合は現実だし、家庭の理解はさらに現実(笑)。
「軽自動車は安いもの」──そんな固定観念を持っていると、新型ムーヴの価格帯は、正直ちょっと驚くかもしれない。

旧型は“庶民派軽自動車”の代表格

旧型ムーヴは、エントリーモデルなら113万円〜、上位グレードでも150万円台で収まる価格帯だった。
必要最低限の装備で、街乗りに便利で、価格も手頃。
まさに“ザ・庶民の味方”だった。

新型は135万〜200万円台。高いけど“内容”が違う

それに対して、新型ムーヴ2025年モデルはどうか?
スタート価格で135万円台、RSグレードや上位装備を付ければ200万円オーバーというゾーンに突入。
「軽で200万?」って思った人、少なくないと思う。俺も最初はちょっと身構えた。

でも、乗ってみて、触ってみて、装備と質感をチェックして──
その“200万円の理由”は、確かにあった。

高いけど、“中身の濃さ”で納得できる

さっきまで紹介してきたように、スライドドア、先進安全装備、走りの質感、静粛性、インテリアの使い勝手…。
これらを全部揃えた上での200万円。
下手に装備を足していくBセグメントのコンパクトカーより、むしろトータルバランスが良い。
それに軽ならではの維持費の安さも加わるわけだから、単純な車両価格だけで比較するのはちょっとフェアじゃない。

“ちょっと背伸びしたい”軽が欲しい人へ

つまり、新型ムーヴは“お買い得な軽”というよりは、
「ちょっといい軽、ちゃんと選びたい」人に向けたクルマなんだと思う。
家族に説明するときは「安全装備がね…」「燃費がね…」って言い訳しながら、
実は自分が一番ワクワクしてる──それが、このムーヴの魅力なんだ。

次章では、ここまでの進化をまとめつつ、「あなたにはどっちが合うのか?」という視点で
新旧ムーヴを振り返っていこう。

【6】総合評価:あなたに向いているのはどっち?

ここまで、新型ムーヴ2025年モデルと旧型ムーヴを様々な角度から比較してきました。
走り、燃費、装備、価格──それぞれに進化のポイントがあり、“ただのフルモデルチェンジ”では済まされない内容だったと思います。
では、実際にどちらを選ぶべきか? それはあなたがクルマに何を求めるかによって、大きく変わってきます。

旧型ムーヴが向いている人

新型ムーヴが向いている人

クルマは“数値”じゃない。“暮らしにフィットするか”で選べ

スペックや価格差は、もちろん比較の大事な要素です。
でも、本当に大事なのは「そのクルマが、あなたの暮らしにちゃんと馴染むかどうか」。
朝の忙しい時間にドアが開けやすいか、長距離の運転で疲れにくいか、雨の日に子どもを守れるか──
そういう“一つひとつのリアル”を支えてくれるかどうかが、選ぶ理由になるんです。

次章では、この記事の総まとめとして、ムーヴという存在が再定義された意味と、
それを選ぶ“ちょっと大人なあなた”へのメッセージを込めて締めくくります。

【まとめ】“軽”の再定義、それが新型ムーヴ

2025年、新型ムーヴが僕たちに教えてくれたのは、
「軽でも、ここまで走りにこだわれる」という静かな革命でした。
家族にやさしいクルマ。荷物がたくさん積めるクルマ。燃費がいいクルマ。
──でも、それだけじゃ、僕たちの胸は熱くならない。

ステアリングを握った瞬間、路面の細かな変化をしっかり受け止めてくれる足。
アクセルにそっと応えながら、自然とリズムが合っていくCVT。
そして、高速道路で背筋がスッと伸びるあの直進安定性──。
そう、「ただ走るためじゃなく、“気持ちよく走る”ためのクルマ」になったんです。

もちろん、あの頃のようにタイムを削る走りじゃない。
でも、日常のワンシーンに“ドライバーの誇り”を宿せるクルマ──それが、新型ムーヴ。

たかが軽。されど軽。
ハンドル越しに、走りの楽しさをそっと差し出してくれるこの一台は、
“もう攻める走りは卒業した”って顔をしながら、
心のどこかでまだ“ドライバー”でいたい、僕たちのためのクルマです。

スライドドアを閉めて、子どもを見送り、エンジンをかけたその瞬間。
思わず笑ってしまうくらい、走り出しが軽やかだったら──
そのとき、こうつぶやいてください。

「…やっぱ俺、クルマが好きだわ」
──それだけでいいんです。僕らには、それだけで。

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